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EDは性生活だけの問題ではない——血管の健康を見直すきっかけに

8月27日
読了時間: 3分


「最近、以前のような硬さが得られない」「途中で維持しにくくなった」。こうした変化があっても、年齢や疲れのせいだろうと、そのままにする方は少なくありません。


ED(勃起障害)には、緊張やストレス、睡眠、ホルモン、服用中の薬など、さまざまな要因が関係します。一方で、糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙、肥満など、血管に負担をかける状態とも深い関連があります。EDを性生活だけの問題と考えず、全身の健康を振り返るきっかけにすることが大切です。


なぜ血管の状態が勃起に影響するのか


勃起には、神経からの刺激に応じて陰茎の血管が広がり、十分な血液が流れ込むことが必要です。動脈硬化や血管内皮機能の低下があると、この血流が妨げられ、勃起しにくさにつながることがあります。


日本泌尿器科学会の「ED診療ガイドライン第3版」では、EDと心血管疾患は糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙などの危険因子を共有し、EDは心血管疾患の独立した予測因子と考えられるため、心血管系の評価が必要とされています。


2024年の国際的なプリンストンIVコンセンサスでも、EDは心血管疾患のリスクを考える際の重要なマーカーとして位置づけられています。ただし、EDがあれば心臓病がある、という意味ではありません。あくまで、ほかの危険因子と合わせて確認する手がかりです。


一度確認しておきたい項目


EDが続くときは、症状そのものに加えて、次の項目も振り返ってみましょう。


- 健康診断で血圧、血糖、コレステロールを指摘されていないか

- 喫煙習慣がないか

- 体重や腹囲が増えていないか

- 階段や早歩きで胸痛、息切れ、動悸が出ないか

- 新しく飲み始めた薬がないか

- 朝の勃起が以前より減っていないか


健康診断をしばらく受けていない場合は、血圧測定や血液検査を受けることにも意味があります。胸の痛み、強い息切れ、冷や汗などがある場合は、EDの相談より先に循環器疾患へ対応できる医療機関を受診してください。


生活習慣の見直しも治療の土台


運動不足、喫煙、過度の飲酒、肥満などは、血管の健康と勃起機能の双方に関係します。すべてを一度に変える必要はありません。禁煙に取り組む、座る時間を減らす、食事内容を見直すなど、続けられるところから始めましょう。


ただし、生活習慣を変えれば必ずEDが改善するとは限りません。原因は一人ひとり異なるため、症状が続く場合は医学的な評価が必要です。


ED治療薬を使う前に伝えてほしいこと


ED治療薬は、持病や併用薬によって使用できないことがあります。特に、狭心症などに用いられる硝酸薬との併用は禁忌です。心臓病の既往、胸痛、治療中の病気、使用中の薬やサプリメントは、診察時に正確に伝えてください。


また、個人輸入や出所の不明な医薬品には、成分や品質が保証されない危険があります。自己判断で使用せず、医療機関で健康状態を確認したうえで適切な治療を選ぶことが重要です。


まとめ


EDは珍しい症状ではなく、年齢だけで決まるものでもありません。血管の健康状態を知らせる一つのサインとなる場合があります。恥ずかしさから放置するのではなく、血圧、血糖、脂質、喫煙、体重などを見直す機会として捉えてみてください。


※本記事は一般的な医療情報を提供するもので、個別の診断や治療に代わるものではありません。


参考資料


- 日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン第3版」 https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/26_ed_v3.pdf

- Princeton IV Consensus Recommendations https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39115509/



 
 
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